お役所めぐり ー沖縄平和行進2017ー
今年で31年目になる沖縄平和行進は、ただ歩くのみではなく沖縄の市町村役場をはじめ、沖縄防衛局や沖縄県県庁そして、米軍基地に自衛隊基地をめぐる。 今、辺野古の新基地建設問題をめぐり沖縄県内の市町村の首長達も分断されている。 日本政府と協調関係を強く持つ首長と、翁長県政を支え辺野古新基地反対を訴える首長。 それは役場の対応でも顕著に表れる。首長はじめ職員大勢で出迎え接待してくれる役所。 はたまた、「対応できません。」と拒否する役所。 今まで平和行進団に対して市長がメッセージを出していた役所も多くあったらしいが、それも年々なくなってきている。 今回は大体13カ所の役所を訪れたが、私の記憶では約6カ所の首長がメッセージ文を出してくれませんでした。 31年間毎年の役所めぐりの中で、その対応の変節が見えてくる。 今回はその様子をお伝えしたい。 10月20日、那覇市役所前で出発式。 那覇市役所の市職労の方々からご挨拶を頂く。市長からのメッセージはなし、理由は宗教団体だからだろうか?オウム真理教の事件以降あろうか、宗教者に対する差別意識、或は恐怖感というものを、人々は持つようになった。しかし、面識のある沖縄選出の国会議員からのメッセージは届いた。 挨拶が終わり、歩きだそうとすると一人の男性が拡声器でもって、平和行進の批判を始めた。 ”曰く、憲法9条のせいで、中国の領海侵犯を許したり、韓国に竹島を占領されているんだ!! 憲法9条を守ることが、抑止力になるとは何事か!?” 強い軍事力を持つ事で、国が守れるというのは、実はただの思い込みに過ぎない。 国を守る上で一番重要なのは、国家間の信頼関係や他国への貢献度などではないだろうか。 そして、一つには国を代表する各大臣の人格や人間性に依るものではないでしょうか。 行進初日にこの様に思いがけないことが起きるのも平和行進の一つの醍醐味です。 10月20日、大宜味村役場を訪問。 副村長が出てきてご挨拶。大宜味村は例年村長はじめ多くの村職員が出てこられる。 みかんにジュースにお菓子をご接待頂く。大宜味村は沖縄北部ヤンバル地域三村の国頭、東、大宜味村の中でも、平和行政の盛んな革新的な村として知られている。 10月2...